外壁の素材別に変えよう!岡山に一軒家を持つ方へ掃除のコツを紹介

岡山に家を持つ方は、住んでからしばらく経つと家のメンテナンスを考える必要が出てくるでしょう。汚れの種類によってお手入れ方法も変わりますが、使用されている外壁の素材によっても変わります。近年はさまざまな素材が外壁に用いられているため、それぞれの特徴を知ると、よりお手入れをしやすくなるでしょう。この記事では、その他の場合を含めた素材ごとのお手入れ方法やコツについても紹介していきます。

外壁がサイディングやモルタルの場合

外壁

サイディング外壁は外壁材の中でも最も人気で、カバー工法と言い既存の外壁の上に貼ってリフォームすることも多いです。また、建売の新築ではほとんどがサイディング外壁を採用しています。耐久性は約40年と言われており、比較的長いと言えるでしょう。モルタルは塗料を塗り上げる職人によって仕上がりが変わりそれぞれの味が出る特徴があります。また、つなぎ目ができない点も特徴で注文住宅に採用されることが多いです。以下に、サイディングやモルタルのメリット・デメリット、掃除方法をまとめました。

窯業系サイディングのメリット

・価格が安価

・色やデザインのバリエーションが豊富

・耐火性が優れている

窯業系サイディングのデメリット

・定期的なメンテナンスが必須

・蓄熱性がある

・水を含みやすい

金属系のサイディングのメリット

・断熱性がある

・防音性がある

・割れや欠けに強い

金属系のサイディングのデメリット

・値段が高い

・技術施工者が板金工事業者に限られる

・傷がつきやすく錆びやすい

樹脂系サイディングのメリット

・約30年メンテナンスが不要

・防水性が高い

・衝撃に強く割れや欠けに強い

樹脂系サイディングのデメリット

・色やデザインのバリエーションが少ない

・専門業者が少ない

・値段が高い

下記はサイディングやモルタルの掃除方法です。

窯業系サイディングの掃除方法

・ホースや雑巾で水洗い

・凸凹部分に汚れが溜まっている場合、やわらかいブラシなどで水洗い

・高圧洗浄は塗膜が剥がれる可能性がある

金属系のサイディングの掃除方法

・高圧洗浄で頑固な汚れやカビを洗い流せる

樹脂系サイディングの掃除方法

・土埃などは雨で流れ落ち、カビやコケは根を張れないため、軽く水洗いをすればきれいになる

モルタルの掃除方法

・水で洗い流した後にスポンジやブラシで優しくこする

・換気扇の下などホコリなどが目立つ場合は中性洗剤を使用し、汚れをよく浮かせたら最後に水で流す

外壁がコンクリートやALCパネルの場合

コンクリートは、水・砂・砂利をセメントに調合して作る建材です。砂利が入っているのでモルタルに比べると見た目が荒く見えるでしょう。コンクリート外壁とは型に流し込んで形成するので、どのような外壁であっても施工できる特徴があります。ALCパネルは、耐火構造などの仕様や認定を有している不燃材料です。無機質の原料から作られます。そのため、もし火災が起きたとしても有毒なガスや煙を出しません。以下にコンクリートとALCパネルのメリット・デメリット、掃除方法をまとめました。

コンクリートのメリット

・耐熱性や遮音性に優れており機密性の高い住宅を作れる

・デザイン性が高い

コンクリートのデメリット

・水分が蒸発するのには数年かかるため結露しやすく、雨染みやひび割れが目立ちやすい

・地盤が強くてはならないため工期が長い

ALCパネルのメリット

・断熱性や耐火性、耐久性、防音性が高い

・地震に強い

・デザインの自由度が高い

ALCパネルのデメリット

・水を吸いやすいため雨漏りのリスクがある

・施工工程が多く工期が長い

・初期コストが高い

下記はコンクリートやALCパネルの掃除方法です。

コンクリートの掃除方法

・ブラシやスポンジでこすった後に水で良く洗い流す

・高圧洗浄機での掃除も可能

ALCパネルの掃除方法

・水に弱いため定期的な塗装が必要

外壁がタイルの場合の掃除

外壁用タイルは、耐久性に優れ紫外線や雨風でも劣化しにくい特徴があります。また耐水性や耐火性能にも優れている点も外壁用タイルの特徴です。下記はタイルのメリット・デメリットです。

メリット

・高級感のある外観を演出できる

・耐久性が高いため傷つきにくく汚れにくい

・ンテナンスが楽

デメリット

・初期コストが高い

・剥離・剥落する危険がある

タイルは外壁の表面に白い粉が付着し、白華現象が生じます。水洗いで可能ですが、落ちない場合はクエン酸や酢などの酸性のものを薄めて使用するといいでしょう。また、弱酸性の洗剤なども使用できますが、後でしっかり水洗いする必要があります。

外壁が漆喰の場合

外壁

漆喰は、デザイン性の高い外観に仕上げるのも得意な材質で、水酸化カルシウムと炭酸カルシウムの天然素材からできています。価格が高い点や傷のつきやすいといった特徴があります。また、傷がつきやすい点から、高圧洗浄機は使用できません。下記は漆喰のメリット・デメリットです。

メリット

・手入れが楽

・調湿効果に優れている

・耐火性に優れている

デメリット

・施工に手間がかかるため工期が長い

・ひび割れが起きる可能性がある

・濃い液体などを付着させてしまうとシミになる

・防水性が低い

漆喰の掃除方法は汚れを落とす際に、「クエン酸」や「酢」を使用する方法があります。漆喰はアルカリ性なので、賛成の成分で汚れを溶かし除去するという仕組みです。また、「塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)」で漂白する方法もあり、この方法は塩素でカビなどを殺菌できます。水分を含んだような汚れの場合は、漆喰内部に汚れが染み込むため表面を拭く程度では取れないので注意が必要です。

外壁が板張りの場合

板張りは日本で昔から用いられ、ヒノキやマツが主流に使用されています。その名のとおり、本物の木の板を張って作る外壁です。余計な加工はしないため、ほかの外壁にはない味があり自然の温もりや美しさを感じられます。板張り外壁は、板を傷つけてしまう恐れがあるため、高圧洗浄機の使用不可という特徴もあります。下記は板張りのメリット・デメリットです。

メリット

・メンテナンスがしやすい

・経年劣化を楽しめる

・本物の木の質感が美しい

・ポストなどをビスで簡単に固定できるため自由にアレンジができる

デメリット

・反りや割れの発生がある

・雨や雪に弱い

・定期的なメンテナンスが必須

板張りの掃除の方法は表面の埃などの汚れをホウキで払い、住宅用洗剤などをつけた布や雑巾で拭きとります。この時に洗剤が残らない様に注意が必要です。部分的な汚れがある場合、ヤスリなどでこするのも有効で、オイルステインやニスを使用して仕上げれば補修できます。

外壁掃除は優しく行うこと

どの外壁素材にも共通して、掃除を行う際は強くこすらないというのが大切なポイントです。外壁には塗装が施されており、塗装は汚れや水分などから保護する役割を担っています。ゴシゴシと強くこすってしまうと塗装が剥がれる原因になりかねません。素材によっては高圧洗浄機の使用もできない場合があります。ここからは外壁掃除のコツをいくつか紹介いたします。道具と用具は素材に合ったスポンジやブラシ、洗剤を選んで使用しましょう。柔らかいスポンジやブラシを使用することで、外壁の表面を傷つけずに汚れを落とせます。一般的な家庭用洗剤も使用可能で、専用の外壁用クリーナーなどの選択肢もあります。ただし、強力な酸性洗剤やアルカリ性洗剤は、外壁にダメージを与える可能性があるため注意が必要です。また圧力洗浄機を使用する際は、素材に合った適切な圧力で使用しましょう。高圧力設定では外壁にダメージを与える原因になります。自宅の外壁の素材の特徴を理解し、低い圧力設定にするなど必要に応じて調整してください。洗浄機を使わずに手で掃除する場合でも、優しく水平または垂直にスポンジやブラシを動かしましょう。そうすることで、ダメージを最小限に抑え つつ汚れを落とせます。

まとめ

外壁

外壁掃除は家の外観を美しく保つための重要なメンテナンス作業です。定期的に行うことも大切なので、年に1回から数年に1回の頻度の掃除をおすすめします。このとき、自宅の外壁素材に合わせた道具や手法の選択が非常に重要なため、慎重に選びましょう。

また、外壁掃除は晴れた日や風のない日に行うのが最適です。雨や風があると、洗浄剤が周囲に飛散しやすくなり流し忘れや拭き忘れの原因になります。定期的なメンテナンスを行い、自宅の外観をいつまでも美しく保ちましょう。